レポート後半では、QURUWA地区と中山間地域を結ぶ6社の発表内容と、ブース交流会の様子をお届けします。プレゼンテーションの前半11社の様子は、レポート前半をご覧ください!
プレゼンテーションもいよいよ後半戦。休憩後はまず「Q-NEXT/かしわぎ動場」の柏木さんによる「かしわぎ体操」から始まりました。身体もほぐれたところで、引き続き発表を聞いていきます。

各社発表内容(つづき)
ここからはQURUWA地区と中山間地域を結ぶ事業者による発表です。順番にご紹介します。
12:マルサ
食品卸業を営む「株式会社マルサ」が、新たな事業として始めたジェラートショップ「オーカジェラート」。愛知県内の生産者と消費者をジェラートでつなぎます。第1回事業リノスクに参加し、構想から5か月で事業化まで進めましたが、季節によって需要の差が大きいことが課題となっています。今後はキッチンカーや駅での出店、冬場のスープの開発、おもてなしを感じる接客など次なる展開を見据えて動いていきます。
マルサ ホームページ:https://marusa-food.co.jp/
オーカジェラート Instagram:https://www.instagram.com/ohka.gelato.okazaki/?hl=ja

13:スノーピークビジネスソリューションズ(第2回事業リノスク参加)
発表者は「株式会社スノーピークビジネスソリューションズ(以下:SPBS)」のスタッフであり、岡崎の山間部出身の小竹さん。事業リノスクに参加したことをきっかけに、仲間とともに2024年5月からおいしいと楽しいを通じて山とまちをつなぐ「偶偶朝市」を始めました。これからはさらに活動を発展させ、「山とまちを行き来する」をテーマに4月に中央緑道でイベントを開催されるそうです。
偶偶朝市 Instagram:https://www.instagram.com/guuguu.asaichi/?hl=ja
山とまちを行き来する Instagram:https://www.instagram.com/ikiki_okazaki/?hl=ja

14:シテン
QURUWA地区で「Okazaki Micro Hotel ANGLE」の運営などをおこなう「合同会社シテン」。第1回事業リノスクで出会った「柴田酒造場」とともに新法人「株式会社キテン」を立ち上げ、8月を目標に一棟貸し宿「脈」をオープンさせることとなりました。元簡易郵便局だった建物や古民家をリノベーションし、宿泊施設やサウナを準備している最中です。サウナには日本酒の仕込み水を使った水風呂を用意するなど、岡崎の中山間地域の魅力を詰め込んだ拠点となる予定です。
シテン ホームページ:https://siten-angle.notion.site/fe85bcb51e3d41e889130e496c566dad
Okazaki Micro Hotel ANGLE ホームページ:https://okazaki-angle.com/
Okazaki Micro Hotel ANGLE Instagram:https://www.instagram.com/microhotel.angle/

15:スノーピークビジネスソリューションズ
「SPBS」スタッフの磯貝さんが提案したのは「サステナブル人材研修」。岡崎の豊かな自然を活用し、地球環境や生態系に配慮した企業・個人活動を進めていくことのできる人材を育てる1泊2日のプログラムです。さっそく「株式会社もりまち」と「SPBS」が協働し、企業向け研修づくりがスタートしています。2050年には岡崎市の人口の10人に1人が受講していることを目標に、これから活動を広げていきます。
SPBSホームページ:https://snowpeak-bs.co.jp/
SPBS Instagram:https://www.instagram.com/snowpeak_bs
株式会社もりまち ホームページ:https://morimachi-okazaki.jp/

16:ゼンショー電設
電気工事業や空調設備工事をおこなう「株式会社ゼンショー電設」。2024年に立ち上げたばかりで、代表やスタッフ11名は全員20代というフレッシュな会社です。中山間地域とQURUWA地区をつなげることを目標に、湧き水を使ったかき氷店の運営や、地元産の木材を活用した工事、ワークショップイベントの開催やデジタルを活用したものづくりをしています。「一般社団法人And Forest」も立ち上げ、両輪でまちと山間部をつなぐ活動を広げていきます。
ゼンショー電設 Instagram:https://www.instagram.com/zenshodensetsu/
And Forest Instagram:https://www.instagram.com/andforest.10/

17:マルタ園
岡崎の中山間地域で70年つづく「マルタ園」。美味しいぶどうをつくるため、20年の歳月をかけて丁寧に土づくりをおこなってきました。岡崎市のごみの6割は草木と言われており、持続可能な農業に向けて、不耕起栽培の土づくりの学び場を開きます。さっそく4月にモニターとして講座を開催予定で、土づくりを通して「学ぶ場」と「暮らし」と「働き方」にアプローチをしていきます。
マルタ園 ホームページ:https://marutaen.net/
マルタ園 Instagram:https://www.instagram.com/marutaen_budou/

ブース交流会の様子
公開プレゼンテーションの後は、各社がブースを出してプロジェクトについて話をしたり、商品を展示・販売したりと、リノスク受講生同士、リノスク受講生と参加者で交流を深めました。ここからは各ブースの概要をお伝えします。
Q-NEXT
「おかざきふるさとかるた」の展示・販売をおこないました。2016年に市民団体が制作したものをQ-NEXTが引き継いで販売されています。年に1回かるた大会も開催されています。

成田モータース
普段からナリモレンタカーの窓口で販売されているキーホルダーなどのオリジナルグッズの展示・販売をされていました。

つげ建築工房
プレゼン内容のスライドや、実際に柘植さんが関わってこられた建物の事例について話を伺うことができました。

日本出版販売
本の取次だけでなく日頃から企業の本棚の選書を手掛ける活動もされており、ブースにはスタッフの方がテーマに沿ってセレクトした本とブックリストが展示されていました。

Quiet
防災をキーワードに、「岡崎防災ガチャ」を設置されていました。無料でガチャガチャを回して防災グッズをもらうことができ、防災を身近に感じるきっかけとなりました。

朝岡サッシセンター
エコ内窓の「プラマードU」を展示されており、一般的な複層ガラスと特殊な複層ガラスの熱の伝わり方の違いを実際に手で触れて体感することができました。

カーザミカワ
事業を紹介するチラシの配布や、実際に施工に関わったクリニックの模型を展示されていました。

SCENES
新しくリリースしたばかりの企業向けイベントディレクションサービス、「LAPPLE COMPANY」について説明をされていました。


小野ふとん店
セレクトされた靴下やうつわなど、普段から店頭で販売されている輸入雑貨の展示・販売をされていました。


岡崎まち育てセンター・りた
エリアリノベーションを進めている西梅園エリアの紹介や、農園つきのシェアハウス「キノエノ」の取り組みについて展示をされていました。

マルサ
食品卸業を紹介する冊子の展示、オーカジェラートの提携農家さんの紹介やジェラートの販売などをされていました。

スノーピークビジネスソリューションズ(第2回事業リノスク参加)
偶偶朝市の出張販売。岡崎の山間部で採れた新鮮野菜を手に取って購入することができました。


スノーピークビジネスソリューションズ
SPBSの会社概要や新たに始めた社員研修サービスなどのチラシが設置されており、直接スタッフの方から話を伺うことができました。

ゼンショー電設
And Forestとして、岡崎市産の木材でつくった雑貨・スツールを展示されていました。3坪から建てることのできるガッショウモデルの話をお聞きすることもできました。

マルタ園
デラウェアと巨峰のぶどうジュース、ぶどうジャムの販売をされていました。ぶどうの試食もされており、深い甘さのある味を楽しむことができました。


個性溢れるブースが並び、リノスク受講生だけでなく公開プレゼンを聞きに来られた参加者の方とも終始和やかな雰囲気で交流されていました。今回のブース展示を通して、「同じ岡崎市内でこんな取り組みがあったのか」と初めて知る方もいらっしゃいました。プレゼン内容の続きを直接聞くことができたり、これまで接点のなかった企業同士がつながる機会になったりと、新たなコラボレーションにも期待が高まります。
以上、事業リノベーションスクールの公開プレゼンおよびブース交流会の様子をお届けしました。

今年度の事業リノスクも多くの好評をいただきまして、来年度も開講する予定です。
来年度は、これまでの3回のように事業構築だけを目指すものではなく、QURUWA地区のうち特定の小さなエリアのエリアリノベーションをおこなうことを主目的にした、これまでにない形のスクールにしたいと検討中です。QURUWA地区や岡崎市で事業を展開している、していきたい本気の企業のみなさんのご参加をお待ちしています。
執筆・撮影:菅原春香(Okazaki Micro Hotel ANGLE)
公開日:2025.02.24